新たなる挑戦

11月のある土曜日、友達の誕生日会と称して男女22名が居酒屋に集合した。

30代から50代、はたまた既婚者や独身者、来春に結婚が決まってるカップルから新婚・入籍ほやほやまでありとあらゆる人が集まった。

 

職種も営業マンにサラリーマン、看護師に英語の教師、お好み焼きやのおっちゃんにピアノの先生(←アタシ)も入れば主婦もいる、とまあ色彩豊かで一体この集まりは何ぞ???と思いきやキーワードは”運動”である。

 

こんなにも違う職種や年代や性別なのに、エアロや水泳やマラソンやらが大好きというだけで、みな会話に困らないので共通の趣味や話題ってすごいなあと思う。

そんな中初めてS氏と出会った。聞けば彼はトライアスロンを30代から初めもう10年近くも続けているという。トライアスロンとは泳いで(水泳)、漕いで(自転車)、走る(マラソン)という体力の限界に挑戦するもので、アタシはずっと憧れてはいたものの、”泳ぎはいけるけど、ランは絶対無理”と諦めていたものだ。

 

しかし彼の話を聞いてびっくりした。学生時代にやっていたスポーツでもなく、体育の成績も3以上は取ったことがないと言ったからだ。私と言えば学生時代10数年は競泳に明け暮れ、かなりハードな練習をこなし曲がりなりにもちょこっと代表選手になったりして、体力的には普通の40代よりは勝っていると思っている。そんな私でさえトライアスロンは無理と思っていたのに、S氏はそれに挑戦し続けている・・・・そんなに楽しいの?の質問にもしんどいよ!めちゃくちゃしんどい!!

ええ???そんなにしんどいことを何でするんとますます興味が湧いてきた。

 

泳げるなら出来るとかなり肩を押され、なんだか出来るかも・・そんな気になってきた。

そんな会話が続く中、会がお開きの時にはかなり意気投合し、月曜日にS氏が苦手とするプールで泳ぐ約束をし、木曜日には私の苦手なランニングを大阪城までつきあってくれることになった。 月曜日午後8時半に飛び込むとS氏はプールにいた彼の泳ぎを見てびっくりした。 

とてもではないけど効率のいいとは泳ぎではなく、これで3000Mも泳いだら 5000以上の労力や。ようやってるよなあ・・が正直な感想であった。 

 

木曜日の午後8時ランニングスタート「体力はあるけど、足挙げすぎ腕振り過ぎ。エネルギーの無駄使い」と反対に言われてしまった(笑) 

そうこうしながら2週間が経ち、いつのまにかラン用の靴を買い、私は走る時間をじょじょに延ばしちょこっと泳いだりもしている。

 

来年きっと「トライスロンはめちゃくちゃしんどいよ!」

そう言いながら人に勧めているような気がする。

新たなる挑戦に自分自身がワクワクしている。