嫌いな春

私は春が嫌いだ

年度末で別れが多いような3月満開からすっーと散ってしまう桜 どちらも悲しいイメージがある。

 

今年の3月は特別だった。三男が中学校を卒業した。

幼稚園・小学校・中学校と息子三人は電車に乗り同じところでの出身者である。

 

一貫教育のため私はやれ参観だ・・やれ運動会とここへ16年間通った。

16年空くことなく行事のために足を運んだ。実は私とツレアイもここの卒業生であり、かくいう幼稚園や小学校は電車に乗ったものである。

 

つまり一家にして中学校までは同じということになる。 卒業生というだけあり、校歌もお別れの歌も当時と同じで、その歌を聞くだけで うるうるきた。また20数年前はこの中学校へ教育実習にも来ており、思いは一層募った。 

もうこの駅にも降りることはないよなあ・・・そう思うと寂しい気持ちで一杯だった。

 

同じ3月の末桜がちらほら咲き始める中、次男が合宿所入りのため横浜へ旅だった。

その日はあいにく雨の降りそうなあやしい天気

 

気がつけば自宅前には高校の同級生20名ほどが見送りに来てくれていた。

その子供達をみて思わずうるうるいや大泣きしてしまった???

なんて良い友達を持ったんだろう・・嬉しいようなしかし、これからのことを思うと離れて暮らす息子が不憫で思わず母の気持ちそのもので悲しくなった。

 

その2日後、友人のだんなさんがクモ末下出血であっさり亡くなった。42歳であった。子供は3人で下のお子さんはまだ小学校低学年だ。まだまだやりたいことや子供の成長も見ていきたいだろうに、きっと無念に違いない。

 

どうも悲しいというかはかないという3月だったのでエッセイが書けなかった。しかし4月に入り、次男はなんとか横浜での生活も落ち着いてきたようで三男も入学式を終え、それなりに過ごしている。

 

桜は散ろうとしているが、私の教室にも新しい生徒が入ってきた。