去る9月15日教室の発表会を催した。
このところ6回ほど高尾教室と合同で行ってきたが、今年に入り お互いの生徒数が増え、
ついに協議離婚ならぬ協議決別・・・
プログラムを作成したり、会館の予約、はたまた記念品を決めたり 花屋の手配など、雑用は
概ねわかっていることで対して難しいことでも ないが、クレームが来たりトラブルが生じた時に処できるかと いうことで、別々に行うということにお互いがなかなか踏み込めなかった。
しかし前述したように、前年度は発表会が5時間近くに及び、 聞いているほうも出演者にも
気の毒では・・ということもあり一人主催となった。しかし私がもっとも恐れていたトラブルというものが開演15分前に発生した。 リーハーサルで数人の生徒がピアノを弾き、何もなかったのにたまたま ある生徒がピアノを弾いたら、ピアノが残響した。
あれ??何かおかしい・ペダル踏んでる?と見ても生徒はゴク普通に 弾いている。
ピアノの中を覗くとハンマーが上がってない どういうこと????と今度は私が弾くものの、同じ状況。
ピアノは打楽器で、ドを鳴らせばハンマーが下りてドの音が鳴る。しかしこのドの音を鳴らすとミの音のハンマーが下がり、ボワーンと 音が残った状態になる。これではチューりップを弾いても、違う音が響くわけで ある。
晴れの舞台の発表会で自分の奏でる音が、その通りの音にならない・・そんな 発表会は聞いたことがない。
どうしたものかと慌てた私はこのピアノの某メーカーの 営業マンに電話。なんとか調律師をそちらへ行かせますとは言われたもの、最低1時間は掛かるということでしばし呆然。このままでは生徒に弾かす訳にはいかず、しかし時間は刻々と過ぎ、開演時間が迫り私の判断に委ねられた。
そうだ!このホールにはピアノがもう1台あった筈!ということで またまた倉庫へ行き試打
することに。
こちらのほうは全く普通で えっちらおっちらグランドピアノの大移動。また新しく倉庫からピアノを出し、動かし、位置を決めること10分。本番を待つばかりに磨き上げられ、写真屋さんとピアノの位置を決めたピアノは 不備のため倉庫へ。
あー良かった。汗を拭き拭き、開演が15分遅れて何とかスタート。
やはり一人でやるべきではなかったのか、一人で至難を乗り越えろという 課せられた役目だったのかは今もってわからない。